若い世代の消費者は節目を大切にしており、さまざまな祝祭日に関する豊富なユーザーコンテンツがソーシャルメディア上でシェアされ、話題になっているのを見かけます。しかし、C-Cubedは、祝祭日NFTのほとんどは、単発型マーケティングであるか全く無意味で、効果的に運営されていないことを発見しました。
下半期に入りましたが、ブランドは次の祝祭日に向けてスケジュールを立てていますか？中秋節の後にも感謝祭、ハロウィン、クリスマス、バレンタインデーが続きます。Web3のブランドマーケティングまたは祝祭日NFTのマーケティング手法を知り、若い消費者の心をつかみたくありませんか？今すぐC-Cubedと祝祭日のマーケティングインスピレーションを受けに飛び立ちましょう。（WAGMI！）
｜目錄｜
- クリスマスNFTのマーケティング例｜Marvel x VEVE
- バレンタインデーNFTのマーケティング例｜Disney x VEVE
2. お祝いのイベントを宣伝し、新旧の顧客をメンバーシップサークルに引き込む
- クリスマスNFTのマーケティング例｜HYPE SECTION
3. ブランドは勇敢にメタバースに飛び込みましょう！メタバースにも祝祭日があります
4. メタバースの祝祭日マーケティング、O2O、顧客トラフィック
- ハロウィンNFTのマーケティング例｜Chipotle x メタバースプラットフォーム Roblox
- 日本の夏祭り、バレンタインデーNFTのマーケティング例｜ZEPETO メタバース
- Web3ブランドのファンは消費者でありながら、プレイヤーにもなる
限定版祝祭日NFTギフトのリリース
2021年にNFTの取引量が最高記録を更新したことから、祭日にNFTをギフトにする人が増えています。BAYC、CRYPTO PUNKSなど、投資価値のあるブルーチップNFT、The Sandbox、Decentralandなどのメタバースの土地のいずれも、相手がゲームをプレイしていれば、バーチャルグッズをプレゼントできます。（これについては後述します）
ただ、NFTゲームのプレイヤー以外にとって、NFTを受け取る意義は分かりにくいものかもしれません。そのため、多くのブランドは1:1の物理的な祝祭日NFTグッズを発行し始め、NFTと物理的な商品を組み合わせることで、ギフトを魅力的なものにしています。
クリスマスNFTのマーケティング例｜Coach
最も有名な初期の祝祭日NFTマーケティングの例として、ファッションブランドのCoachが2021年に発表したクリスマスのNFTマーケティングプロジェクト「Snow City」を語らないわけにはいきません。「Snow City」は、クリスマスの雰囲気にあふれたデジタルゲームであるほか、8種類の動物のキャラクターが8種類のクリスマスタイプのNFTになっており、クリスマス・イヴの一週間前まで毎日10個限定で無料配布されました。幸運にも獲得した人はNFTとクリスマスプレゼント（カスタムメイドされたCoachのバッグ）と交換することもできました。
クリスマスNFTのマーケティング例｜Marvel x VEVE
VEVE社はDisneyシリーズのIPのほか、マーベル（Marvel）コミックと記念品NFTの発行ライセンスを取得し、2021年のクリスマスシーズンに、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラクター「グルート（Groot）」のクリスマスNFTを発行するマーケティングプロジェクト「Guardians of the Galaxy — Holiday Groot」を開始しました。価格はいずれもUSD 40で、VEVEアプリで限定販売され、ブラインドボックスでデジタルファイルの形式で発行されました。クリスマスNFTのマーケティングプロジェクトには3つのレベルがあります。
- UNCOMMON 少ない（18,888個発行）：クリスマスタイプのGroot + 動くクリスマスイルミネーション
- UNCOMMON 少ない（18,888個発行）：クリスマスタイプのGroot + 動くクリスマスイルミネーション
- RARE レア（9,888個発行）：踊るクリスマスタイプのGroot + 動くクリスマスイルミネーション
NFTホルダーは、VEVEアプリの3Dバーチャルショールームで自分のNFTデジタルコレクションを観賞できるほか、ARフィルターを使ってVRアバターと一緒に写真を撮ることができ、FANARTから派生するコンテンツの作成をサポートすることで、ブランドはさまざまなマーケティングのチャンスを得ることができます。同年、コカ・コーラ（Coca-Cola）もVEVEと共同で「クリスマスクリスタルボール」を発行し、クリスマスNFTのマーケティングプロジェクトを開始したことから、NFTを使用して顧客との交流チャネルを作り出すことがトレンドになっていることがわかります。
ハロウィンNFTのマーケティング例｜Funko
アメリカのホビーブランド「Funko」は、ポップカルチャーとIPを組み合わせたフィギュアのデザインを専門としており、ディズニー、マーベル、鬼滅の刃からイカゲームまで何でもあります。マニアも多く、約304万人がInstagramの公式アカウントをフォローしています。人気IPのキャラクターを使ったNFTの発行にうってつけであることから、Funko「Digital POP」NFTプロジェクトが発足しました。 Funko 「Digital POP」NFT 項目。
去年のハロウィン（Halloween）で、FunkoはハロウィンNFTのマーケティングプロジェクトを開始し、「Freddy Funko Halloween Collection」を発行しました。NFTを使った新シリーズのフィギュアを発行し、フィギュアのレア度を6つのレベルに分けました。顧客はウェブサイトでくじ引きをし、どんなフィギュアを手に入れたのか確認することができます。
「Freddy Funko Halloween Collection」のハロウィンNFTマーケティングプロジェクトでは、定価USD 9.99のStandard版（5枚のカードNFTを含む）、定価USD 29.99のPremium版（15枚のカードNFTを含む）が2種類のブラインドボックスにパッケージングされました。中のNFTはコンピュータがランダムに選び、開けるまで中のフィギュアカードが分からないため、ユーザーはワクワクしながら楽しめます。すべてがフィギュアと交換できるわけではなく、最もレアなLegendaryまたはGrailレベルのハロウィンNFTカードのみが交換できます。
バレンタインデーNFTのマーケティング例｜Disney x VEVE
2021年、DisneyはDisney+創立記念日のお祝いとして、VEVEプラットフォームと共同でゴールデンモーメント（Golden Moments）シリーズのNFTを発行しました。ディズニー作品の代表的なシーンがNFT化し、同じシーンを立体化したゴールデン像の記念品が付属しています。今年のバレンタインデーには、「Disney Golden Moments — Valentine’s Day」バレンタインデー限定のNFTマーケティングプロジェクトが開始されました。
今回のDisneyによるバレンタインデーNFTのマーケティングプロジェクトでは、「ドナルドダックとデイジーダック（13,333個発行）」または比較的レアな「わんわん物語（7,777個発行）のNFTを含むブラインドボックスが1個USD 60で販売されました。遊び心とコレクション価値のある小さなゴールデン像は、大切な人へのバレンタインデープレゼントに最適となりました。
お祝いのイベントを宣伝し、新旧の顧客をメンバーシップサークルに引き込む
独立記念日NFTのマーケティング例｜Macy’s
今年の7月4日、アメリカのメイシーズは、独立記念日NFTシリーズのマーケティングプロジェクトを開始しました。メイシーズは、第46回メイシーズ独立記念日花火大会のお祝いとして、合計20,000個の花火ポスターNFTのマーケティングプロジェクト（Fireworks Poster NFT）を開始しました。また、引き続きユーティリティを保持するため、顧客に無料のミントを提供し、新たに開設したDiscordのコミュニティに招待しました。
花火大会の一週間前にも、合計10,000個の「Macy’s Fireworks AR ART Mask」独立記念日NFTのマーケティングプロジェクトを開始し、ユーザーがソーシャルメディア、Snapchat、Zoom、Microsoft TeamsなどのアプリでAR花火コンテンツを視聴できるようにしたほか、Dencentralandのウェアラブルなマスクで花火大会を宣伝しました。
クリスマスNFTのマーケティング例｜HYPE SECTION
アメリカのローカルファッション靴店「HYPE SECTION」は、去年クリスマスNFTのマーケティングプロジェクト「Hype Santas」を開始しました。これは慈善プロジェクトで、サンタクロースのPFP NFTを合計5,555枚発行して得たすべての収益は、アメリカ現地のホームレスを支援する慈善団体「Chapman Partnership」に寄付されました。HYPE SECTIONのチームは、NFTの収益を通じて、ホームレスや恵まれない人々のためにクリスマスパーティーを開催するほか、年間を通して慈善プロジェクトを継続し、祝祭日NFTのライフサイクルを延ばしています。Hype Santas.
Hype SantasのクリスマスNFTのマーケティングプロジェクトのNFTホルダーは、画像の商用ライセンスと、その後のユーティリティを獲得できます。先日、HYPE SECTIONは、ファッション靴ブランドのWeb3コミュニティ文化を作るためにDiscordのコミュニティで2つ目のNFTをエアドロップしました。HYPE SECTIONは、クリスマスNFTのマーケティングプロジェクトへの参加を強化するため、Discordのコミュニティでスニーカー、賞金、PS5が当たる抽選会を開催しました。C-Cubedは、Web3のマーケティングコンサルタントとして、HYPE SECTIONのケースは現地の小売ブランドにとって参考にする価値があると考えています。
現地の小売ブランドで、NFTやWeb3マーケティングを行いたいですか？ ぜひ私たちにご連絡ください。
ブランドは勇敢にメタバースに飛び込みましょう！メタバースにも祝祭日があります
仮想世界のお祭りもVR/AR技術の成熟により、ますます現実感のある楽しい雰囲気のものになっています。NFTにおいても、現実の生活に基づいたVRアバターの開発が加速されており、現実生活のすべてのものがプラットフォームに移行されています。バーチャルグッズも重要な社会的通貨「ソーシャルカレンシー（Social Currency）」となっています。そのため、ブランドもメタバースに移行し、ブランド認知度の向上、O2O、バーチャルグッズの販売などにより、新たな収益機会につなげる必要があります。
メタバースの祝祭日マーケティング、O2O、顧客トラフィック
以前の記事で紹介したように、Decentralandはメタバースでファッションウィークを開催し、エスティローダーも、O2O（Online to Offline）マーケティングを行っています。実際、ゲームと現実世界の祝祭日のシンクロはずっと前から行われています。以下に有名な成功例をいくつかご紹介します。
ハロウィンNFTのマーケティング例｜Chipotle x メタバースプラットフォーム Roblox
2021年10月、バーチャルプラットフォーム「Roblox」の至る所でハロウィンパーティーが開催され、アメリカの有名なファーストフードチェーン「Chipotle」は、10月28日から3日間、タコスハロウィンパーティーを開催し、ユーザーは《Chipotle Boorito Maze》をプレイしながらChipotleオリジナルのハロウィンバーチャルウェアやアイテムを獲得し、さらにタコス無料引換券を獲得することができました。プレイヤーは実店舗で受け取ることができ、メタバースチャネルによるO2Oで、ハロウィンの集客数を増やしました。
RobloxのChipotleのバーチャル店鋪は、ハロウィンのお祭りムードにあふれました。（写真：Chipotle）
前回のイベントが大成功したことで、Chiptoleは、今年の4月「世界タコスの日」にもRobloxで開催し、バーチャルレストランを訪れた先着10,000名に無料でタコスをゲットできるチャンスを提供しました。これは、参考に値するメタバースを活用したO2Oの例となっています。
日本の夏祭り、バレンタインデーNFTのマーケティング例｜ZEPETO メタバース
気軽に祝祭日の雰囲気を作れることがメタバースでブランドのマーケティングを行うメリットです。今月、ZEPETOの日本の夏祭り（Summer Festival）イベントが開始しました。ZEPETOは、日本らしさのあふれる花火、綿菓子、屋台などのゲームプラットフォームを設置するほか、プレイヤーが購入できるバーチャル浴衣、着物をリリースしました。もちろん、これもブランドとって祝祭日のマーケティングを行うのに最高の機会となりました。現実世界の祝祭日に、メタバースでも同じく祝祭日を過ごします！
ZEPETOは2022年のバレンタインデーにも、バーチャルチョコレートを大切な人に贈り、ラブラブ写真をソーシャルメディアでシェアするイベントを1週間開催しました。ZEPETO側もプラットフォームで結婚式場、キャンプ場、平和の丘、キャンディマジックツリーなど、5か所のデートスポットをおすすめしました。カップルでデートし、チョコレートを持って写真を撮り、最後にZEPETOがベストフォト賞として10組のカップルを選出し、3,000 ZENを贈呈しました。
実際、メタバースでは毎日祝祭日を過ごせます！
祝祭日のマーケティングは現実のイベントとシンクロさせるほか、完全にブランドが作り出した祝祭日のイベントを開催することもできます。ヒュンダイはZEPETOで、空港免税店、バーチャルカー「IONIQ 6」のショールームを開設しました。最近、空港のオープニングイベントで他のブランドを招待し、共同でマーケティングイベントを開催しました。プレイヤーはゲームのステージをアンロックし、バーチャル免税店で、メイクアップブランドのMAC、高麗人参ブランドの正官庄、韓国のファッションブランドMUSINSAなど、指定された3ブランドの免税品を見ることができます。また、友達とバーチャル搭乗ゲートの前で写真を撮り、指定されたハッシュタグをつけてアップロードしたユーザーから100名の優勝者が選ばれ、5,000 ZENが贈呈されました。
C-Cubedの観点
メタバースでバーチャルグッズを販売し、NFTを使った広告や共同マーケティングがブランドの今後におけるトレンドになります。例えば、祝祭日にゲームのギフトカードやバーチャルアイテムをプレゼントすることで、祝祭日に利益を上げるビジネスチャンスとなります。メタバースプラットフォームの「Decentraland」が、2022年のタイムズスクエア・カウントダウンイベントをプラットフォームに移行して復刻するというニュースがあり、その時にはたくさんのブランドがバーチャルビルのスクリーンに広告を出すことが想像できます。
ではなぜ祝祭日NFTのマーケティングプロジェクトを発行すべきなのでしょうか？バーチャルグッズは購入後すぐに開封して使用できるため、出荷遅延の問題が解決されるというのが大きなポイントで、デジタルグッズの強みとなっています。バーチャルギフトNFTの場合、ウォレットアドレスに送信するだけで、「所有権」が受取人に移るため、祝祭日のギフトはNFTやバーチャルアイテムとして発行したり販売したりするのに最適です。
Web3ブランドのファンは消費者でありながら、プレイヤーにもなる
メタバースでは、現実世界とオンラインプラットフォームがかつてないほど融合し（OMO, Online Merge Offline）、実体経済とバーチャル経済をよりスムーズに統合できます。祝祭日と物理空間もメタバースでシンクロし、ブランドのファンは消費者でありながら、プレイヤーにもなります。
Web3ブランドのマーケティング戦略でNFTを発行するかバーチャル祝祭日のグッズを発行するかに関わらず、「消費者/プレイヤーの参加や購入を促す」というブランドマーケティングの本質に立ち返ることが大切となります。物理的なインセンティブ（金銭的報酬またはギフト）、自己表現の欲求を満たすもの（バーチャルウェアラブルグッズ）、社会的欲求を満たすもの、利他的な欲求を満たすもの（慈善）、単純に面白いもの（GameFi、ARフィルター、エアドロップやブラインドボックスを活用したサプライズ）を提供するなど、いずれにしても、決して単にブランドのチャネルを仮想化すればいいというわけではありません。
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